帽子の豆知識
頭回り | 帽子のかぶる部分の周囲の長さ。 |
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クラウン | 帽子の山の部分。 |
ブリム | クラウンのすそから周囲へ差し出た部分。ハットの構成部分。 |
つば | ブリムと同義語。 |
帯 | まきに対し、直角に巻いた飾り帯。 |
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天井 | クラウンのてっぺん部分。 |
腰 | 天井と共にクラウンを構成する周囲の部分。 |
れんげ | クラウンを構成するほぼ三角形に裁断された布片。 |
すべり | 帽子の腰の裏側で、着帽者の頭部に直接接する部分につけるもの。 |
まき | クラウンの下端のところに装飾として巻いた帯布。リボン又はテープなど。 |
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ひさし | クラウンのすそから前の方へ突き出た部分。キャップの構成部分。 |
まち | 天井と腰との間で、両者の大きさの違いを調和させる部分。 |
あごひも | 帽子の横より、あごに掛けるように作られた帯状又はひも状のもの。 |
ち | あごひもに付いている一対の調節用の輪。 |
男性は、屋外でも人と挨拶する時や女性と話をする時には、帽子を取るのがエチケットです。
一方女性は、帽子も髪飾りと見なされるので原則的には室内でもかぶったままでいいとされています。しかし、ツバの大きい帽子はもともと日除け用のものですから、室内では用いません。
また、映画館、劇場など邪魔になるところでは、帽子を取るのがエチケットです。
最大のポイントは、バランスです。
フォーマル,タウン,スポーツ(アウトドア)など、帽子はあらゆる生活シーンの中でかぶられます。使用目的や服装に合った帽子を選ぶことが、第一のポイントです。
また、春夏秋冬、日本の四季に合った帽子を選べば、気分を変えたり、イメージチェンジを楽しむことができます。
いずれにしても、体全体を鏡に映して、バランスを考えるのがコツです。
◆顔型に合うクラウン(山部)の形
帽子を選ぶ場合最も基本的なポイントは、『クラウンが顔の形と同じようなもの』であること。
例えば、丸顔の人が欠点を隠そうとして角張ったものをかぶると、ますます丸さを強調することになってしまします。
顔の形に合わせて、丸顔の人は丸いクラウンを、角張った人は角張ったクラウンを、またアゴの細い人はケンカをしてしまい、美しさを引き出すはずの帽子が逆効果になってしまいます。
◆ポイントはクラウンの幅
顔の大きい人や丸顔の人は、帽子が似合わないと言われますが、決してそうではありません。むしろ、そういう人こそ顔をスマートに見せるために、帽子を利用すべきです。
例えば、顔の大きい人は、クラウンの横幅が顔の幅より広いものをかぶれば、頬がほっそり見えるため、顔がスマートに感じられます。また、顔の小さい人は、クラウンの横幅の狭いものをかぶれば、頬が豊かに見えるので、顔を大きく見せることができます。
ブレード
(ひもで編んだ帽子)
夏物帽子
(パナマや麻などの帽子)
編み目の間やリボンのほこりをよくはらい、汗などの汚れは早めに、ぬるま湯を絞った布でふき取り、乾いた布でふいてから乾かします。
また、手あかなどの軽い汚れは、消しゴムかパンでこするとよいでしょう。
フエルトの帽子
ほこりがつきやすいので、日頃からよくブラシをかけます。
ブラシは"の"の字と反対方向に毛並を整えるようにします。
軽い汚れはパンでこすり落とし、ひどい場合は、ベンジンでふき取るか、ブラシで落とします。
布地の帽子
材質・形によって様々ですが、一般的にはブラッシング、または軽くたたいてほこりをはらう手入れが適しているようです。
また、ウールや絹などはベンジンでふき取ります。
皮の帽子
ブラシでほこりを取り、表皮の汚れは、消しゴムかぬるま湯の石鹸液を使って落とし、乾いてから皮用クリームで光沢を出します。
スエードは、生ゴムの消しゴムでこすり、金属のブラシで起毛させます。
サイズの計り方
自分の頭の大きさの計り方は、前頭部から横の耳の付け根より約指2本並べた上を通り、後頭部へ。平らに一周を計った長さが、自分の頭のサイズになります。
帽子では、通常クラウンの内側の下辺にスベリがついているので、その内周が帽子の大きさ(サイズ)となります。実寸法は表示サイズよりプラスマイナス5mm 以内ということになっています。
帽子のサイズ表示
日本の表示(cm) | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 |
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イギリスの表示(インチ) | 61/4 | 63/8 | 61/2 | 65/8 | 63/4 | 67/8 | 7 | 71/8 | 71/4 |
アメリカの表示(インチ) | 63/8 | 61/2 | 65/8 | 63/4 | 67/8 | 7 | 71/8 | 71/4 | 73/8 |
SS | S | M | L | LL | |
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婦人帽(cm) | 54.5 | 56.0 | 57.5 | 59.0 | 60.5 |
紳士帽(cm) | 53.5 | 55.0 | 56.5 | 58.0 | 59.5 |
上記サイズは、基本ですので、なるべく御本人が試着して合うものをお選び下さい。
『東京都告示第766号』(昭和54年7月告示)による「家庭用品品質表示法」に基づいて、現在私共東京帽子協会会員の製造する帽子には、以下の事項が表示されています。
この東京条例の趣旨は、消費者に対して適切な情報を提供することにある訳です。その趣旨にのっとり、私共東京帽子協会会員各社の製造する帽子には、消費者の皆様の特に関心が深いと思われる「2. 取扱方法」について洗濯標準絵表示を注意をもって行っております。
帽子という立体をもった構造品の性格上、洗濯後に完全な原形を保つことはかなり難しいことですが、出来うる限り良い方法をと考え実施しております。
家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程が改正され、平成28年12月から衣類等の繊維製品の洗濯表示が変更になりました。
平成28年12月1日から施行された、衣類等の繊維製品の洗濯表示は、下記をご確認下さい。
URL = https://boushi.or.jp/new-hat/20151115.html
下記に掲載されている表示は、改正後の表示方法になります。お間違えにならないよう、お願い致します。
洗濯標準絵表示について
1)洗濯のしかた(抜粋)
番号 | 記号 | 洗濯 |
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130 | 液温は30度を限度とし、洗濯機で洗濯ができる | |
131 | 液温は30度を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる | |
132 | 液温は30度を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる | |
110 | 液温は40度を限度とし、手洗いができる | |
100 | 家庭での洗濯禁止 |
2)漂白のしかた
番号 | 記号 | 漂白 |
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220 | 塩素系及び酸素系の漂白剤を使用して漂白ができる | |
210 | 酸素系漂白剤の使用はできるが、塩素系漂白剤は禁止 | |
200 | 塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止 |
3)乾燥のしかた
番号 | 記号 | タンブル乾燥 |
---|---|---|
320 | タンブル乾燥ができる(排気温度上限80度) | |
310 | 低い温度でのタンブル乾燥ができる(排気温度上限60度) | |
300 | タンブル乾燥禁止 | |
番号 | 記号 | 自然乾燥 |
440 | つり干しがよい | |
445 | 日陰のつり干しがよい | |
430 | ぬれつり干しがよい | |
435 | 日陰のぬれつり干しがよい | |
420 | 平干しがよい | |
425 | 日陰の平干しがよい | |
410 | ぬれ平干しがよい | |
415 | 日陰のぬれ平干しがよい |
4)アイロンのかけかた
番号 | 記号 | アイロン仕上げ |
---|---|---|
530 | 底面温度200度を限度としてアイロン仕上げができる | |
520 | 底面温度150度を限度としてアイロン仕上げができる | |
510 | 底面温度110度を限度としてスチームなしでアイロン仕上げができる | |
500 | アイロン仕上げ禁止 |
5)クリーニングの種類
番号 | 記号 | ドライクリーニング |
---|---|---|
620 | パークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングができる | |
621 | パークロロエチレン及び石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる | |
610 | 石油系溶剤によるドライクリーニングができる | |
611 | 石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる | |
600 | ドライクリーニング禁止 | |
番号 | 記号 | ウエットクリーニング |
710 | ウエットクリーニングができる | |
711 | 弱い操作によるウエットクリーニングができる | |
712 | 非常に弱い操作によるウエットクリーニングができる | |
700 | ウエットクリーニング禁止 |
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